目次
映画概要まとめ
公開年:2016年
監督:瀬々敬久
2016年に『64-ロクヨン- 前編/後編』の2部作で構成され、
『64-ロクヨン- 前編』は2016年5月7日、『64-ロクヨン- 後編』は6月11日に公開。
監督は瀬々敬久、脚本は久松真一・瀬々敬久、主演は佐藤浩市。配給は東宝。
映画公開時、前編は20億を見込めるスタートを切り、その後公開した後篇もその勢いを
落とすことなく、前編・後編合わせて40億見込める作品となった。
本作と連動する形で『月曜名作劇場』(TBS系)「D県警シリーズ」2作
(『陰の季節』『刑事の勲章』)が制作・放映、ならびにDVD化されており、
本作のキャスト数名が“Special Thanks”として友情出演している。
結末が原作とは異なる終わり方となっている。。
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あらすじ
「クライマーズ・ハイ」などで知られる横山秀夫の原作を基に、
『感染列島』などの瀬々敬久監督と『ザ・マジックアワー』などの佐藤浩市主演で映画化した
犯罪ドラマの後編。昭和時代の最後の1週間にあたる昭和64年に起きた未解決誘拐事件と、
新たに発生した類似の事件の謎に迫る。県警の広報官を演じる佐藤のほか、綾野剛、榮倉奈々、
永瀬正敏、三浦友和ら豪華キャストが集結。
事件の行く末はもちろん、警察と記者クラブとの摩擦や警察内の対立、
主人公の娘の行方など怒とうの展開に目がくぎ付け。。
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ネタバレ
わずか7日間で幕を閉じる事になった、昭和64年・・・
その7日間という短い期間の中で少女が誘拐されて殺害されるという悲惨な事件が起こってしまいました。そしてその事件の事を刑事達の間では「ロクヨン」と呼ばれていました。
更に、少女の死亡は未解決のままという県警最大の汚点を残して
14年の月日が過ぎ去ってしまいました。時効まで残す所1年・・・
舞台は、平成14年の事です。当時「ロクヨン」の捜査にあたっていました刑事、
三上義信は、警務部広報室に広報官として移動する事になりました。
ですが三上は、時効が迫ったロクヨン解決の為に動き出しますが、
そこには色んな障害が立ちはだかる事になります。
記者クラブとの確執、キャリア上司との対立、刑事部と警務部の軋轢・・・そんな中でロクヨンを思い出せるかのような新たな誘拐事件が発生してしまいました。
記者会見失敗
三上広報官は警察庁長官が1週間後にD県警に視察に来て「ロクヨン」で亡くなった雨宮祥子の父親、雨宮芳男に会い、記者会見をするための準備に取り掛かっていました。ですがここである事が発生してしまいます。
それは、記者クラブが警察庁長官の記者会見をボイコットすると表明したんです。更に雨宮芳男は、警察庁長官との面会する事を拒絶したんです。
広がる不信感
こんな事態になってしまい警察内部でも不穏な動きが一気に加速する事になります。そして警察庁長官が来る本来の目的は、雨宮祥子の父親、雨宮芳男に慰問の場でロクヨン事件を「未解決」のままの県警の不手際のわびがメインだったんです。
刑事部長を更迭して警察庁からの派遣人事に発表をするところだったんです。ですが県警刑事部長のポストを東京が奪って、直接指揮するという権力闘争が絡んで来てこのような事態に発展してしまいました。
そして、この警察庁長官が来る真の目的を知った刑事部が三上広報官が準備する今回の慰問を阻止しようと動き出して刑事部は刑務部の起こした警察内部の不祥事をマスコミに流出させたんです。
困惑する三上
三上広報官は内部と外部の厳しい状況の中で自分の職務である警察庁長官の慰問の実施に向けて全力を振り絞ります。今は広報官ですが三上は以前、刑事だったんです。この何とも言えない状況の中で三上は完全に疲れ果てていました。
更に、高校の頃の剣道部の後輩の二渡が警察官として上司になっていたんです。これは、どの仕事でもそうですが以前は自分の方が上の立場になっていたのに、久しぶりに再会した時に立場が逆転してるとかなり「やりずらく」なります。
プライドの高い男性は特にですが、この状況はかなりしんどいと思います。
真田メモとは?!
そして、三上の上司の二渡がロクヨン事件に関わっていた人間に対して、怪しい動きをしてる事に気づきます。これは、一体どういう事なのか?と三上が調べてみると、二渡は、口止めを行ってるようでした。このロクヨン事件の口止め・・・
必ず何か大事な事が隠されている・・・と三上は、調査を開始する事にします。この時に出て来た言葉が「真田メモ」だったんです。
警察が起こした痛恨のミス
警察は、このロクヨン事件で痛恨の、ミスを犯していました。その隠蔽工作、そして関係者の口を塞ごうと暗躍する元後輩で現在上司の二渡・・・県警の上層部を潰すために、そしてこのロクヨン事件のミスを白紙に戻そうと必死に警察庁長官側と県警刑事部の戦い!
三上は、この状況の中で更に悪化する一方ですが、自分の仕事を全うする為に、頑張ります。記者クラブとの関係もなんとか良好になり、警察庁長官の慰問のスケジュールを確定させる事に成功しました。
ですがその前日に新たな事件が発生してしまいます。
64 ロクヨン事件が蘇る
こんな状況の中でまたも悲劇が起こってしまいました。それは事件の勃発です。更にこの事件は14年前の未解決事件を模範してるかのような内容だったんです。犯人は、誘拐した少女の父親、目崎正人にロクヨン事件時と同じ同額の2000万を持ってくるように要求します。
燃える2000万
ですが犯人は、目崎正人が持ってきた2000万をその場で燃やすように指示しました・・・そしてこの大金は炎に包まれてしまいます。犯人のこの行動には、一体どのような意味が込められているのでしょうか?
実は、今回の犯人は、過去のロクヨン事件の犯人とは別の人間だったんです。
二つのロクヨン事件?!
今回のロクヨン事件と14年前に起きた64事件。なんと今回の犯人は
14年前の被害者の父親の雨宮芳男だったんです・・・
そして2000万円を持ってきた目崎正人こそが、14年前にロクヨン事件を起こし、
未だ逮捕されていない犯人だったんです。
雨宮芳男は、かつてロクヨン事件のをきっかけに警察をおわれた
元刑事の・真田一樹と組んで64事件の再現を計画しました。
このターゲットとなるのは、勿論かつての真犯人です。
誘拐したと言った目崎の娘は実は誘拐さえていなく、まだ家に帰っていないだけでした。
2002年、ロクヨン事件が起きた14年後の再ロクヨン事件は、
目崎をはめるための狂言だったんです。
警察の一部は知っていた
この雨宮と真田が行った狂言については、警察の一部の人間は知っていました。
この事を知りながら、雨宮を泳がせて、目崎を逮捕したんです。
被害者の少女の父親は14年たっても解決しなかった「64 ロクヨン」事件を警察に変わって
解決してしまったんです
そして過去に奪われた2000万も燃やさせて仕返しを果たしました。
なぜ雨宮は犯人を見つける事が出来たのか?!
なぜ雨宮は、犯人を見つける事が出来たのでしょうか?
警察が14年かかっても事件を解決する事が出来なかったんですが。
これは、雨宮の犯人に対する執念が生んだんです。
雨宮は14年前の誘拐事件の時に、犯人から、かかってきた電話の事を
おぼろげながら覚えていました・・・
そして、雨宮は警察では、事件を解決してくれないと思い、自分で犯人を探す事に。この時に使ったのが電話帳です。雨宮は事件当時の犯人の声を思い出しながら「あ行~ま行」に行くまで無言電話をかけ続けました。
こうやって14年月日が経過しましたが、犯人の目崎に辿り着く事が出来たんです。雨宮は、日崎の声を聞いた瞬間に「こいつが犯人だ!」と直観しました!そして今回発生して狂言誘拐事件を実行に移したんです。
真田メモの真相
そして三上が調べる内にキーワードとなった「真田メモ」の真相とは、一体何だったんでしょうか?これはD県警の不祥事の事だったんです。過去のロクヨン事件の当日、警察は犯人からの3回目の電話の録音に失敗してしまいました。
そして警察は、この事実をもみ消す事にしました。ですが真田はこの「もみ消し」に反対し失敗を公表しようとしていたんですが辞職する事になってしまいました。そして14年の月日が経過してしまいましたが、雨宮に協力して犯人を捕まえる事に成功したのです。
皆さんの感想 ※下記ネタバレ注意!
力作ではあるけど傑作ではない
「64-ロクヨン-前編、後篇」を観ました。
日本映画界の名優を集結して作った真面目な作品です。
どんどん物語に引き込まれていきますが長すぎます。1本まとめてくれれば良かったと思います。あの長い記者クラブとのやりとりを短くすれば1本にできたはずです。
あと気になるのは、パッケージに「映画史に残る傑作の誕生」なんて書いていることです。本当の傑作なら自ら書かないですよね。
そして何より腑に落ちないのは、何故犯人が子供を殺したかを描いていないことです。物語上重要なことなのに触れらていません。
否定的なことばかり書きましたが、確かに気合の入った力作だと思います。それにしても榮倉奈々の婦警姿はキマってましたね。。
-yahoomovie-
大人向けの上質な人間ドラマ
原作は見ていない。前後編とみました。
かなり良かった。物語はありきたりかもしれない。
でも俳優陣の全力の演技で一気に上質な映画になっている。
この名演技の数々をもって傑作と謳っているのだろう。人それぞれだと思いますが、思ったよりも他の人の評価低いなという印象。
ミステリー小説のような意外な結末を求めているなら期待外れと思うのかもしれない(個人的には物語には現実感と納得感があって好印象でしたが)。子供の死亡理由が分からない点を不満にあげている方もいましたが、謎解きで勝負している作品ではないでしょう。あくまでリアリティに近づけた名演技による人間ドラマだと思ってみたほうがよい。主旋律を誘拐犯に子供を殺された家族の苦痛や捜査関係者の苦悩だとすると、副旋律としてキャリアとノンキャリアという警察組織のジレンマも一つのテーマになっていたりとなかなか社会派な内容。
そういう意味では仕事をして社会のことに関心のある家庭をもつ大人向け映画かと。・・・でも現代ではそれも非現実的になってきているから、楽しめる人が少ないのかもね。まあ、前後編にしたのは評価が一番分かれるところかもしれませんが、これもやはり俳優達の演技を存分に味わうためだったのかな?でもこういう映画を一番楽しめる層は、忙しくて観れる人は少ないのでは?
よい映画ですが、また観たいかと言われると…後編だけでもいいかもね。-yahoomovie-
映画おすすめ太郎のまとめ
個人的には大作だと思っています。
正直、前編後編にした意味は正直、、、わかりません。
ここが評価を落としてしまう理由かもしれませんね。
内容は執念ってすごいなと感じました。
この十数年掛ける情熱。。。頭が下がります。
キャストも日本を代表する方々。
実力も十分です。
おまけ※一覧
キャスト(映画)
三上家
- 三上 義信 – 佐藤浩市
- 三上 美那子 – 夏川結衣
- 三上 あゆみ – 芳根京子
広報室[編集]
- 諏訪 – 綾野剛
- 蔵前 – 金井勇太
- 美雲 – 榮倉奈々
ロクヨン捜査班[編集]
- 松岡 勝俊 – 三浦友和
- 望月 – 赤井英和
- 漆原 – 菅田俊
- 柿沼 – 筒井道隆
- 幸田 一樹 – 吉岡秀隆
- 日吉 浩一郎 – 窪田正孝
- 村串 みずき – 鶴田真由
県警本部警務部[編集]
- 辻内 欣司 – 椎名桔平
- 赤間 – 滝藤賢一
- 石井 – 菅原大吉
- 二渡 真治 – 仲村トオル
県警本部刑事部[編集]
- 荒木田 – 奥田瑛二
- 落合 – 柄本佑
- 御倉 – 小澤征悦
- 芦田 – 三浦誠己
雨宮家[編集]
- 雨宮 芳男 – 永瀬正敏
- 雨宮 敏子 – 小橋めぐみ
- 雨宮 翔子 – 平田風果
目崎家[編集]
- 目崎 正人 – 緒形直人
- 目崎 睦子 – 渡辺真起子
- 目崎 歌澄 – 萩原みのり
- 目崎 早紀 – 渡邉空美
ロクヨン捜査員の家族[編集]
- 幸田 麻美 – 黒川芽以
- 幸田 カイト – 佐藤優太郎
- 日吉 雅恵 – 烏丸せつこ
記者クラブ[編集]
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その他の記者[編集]
- 梓 – 嶋田久作
- 山下 – 緋田康人
- 佐伯 – 矢柴俊博
- 宮本 – 加藤虎ノ介
- 八田 – 足立智充
誘拐事件捜査員[編集]
- 緒方 – 大西信満
- 峰岸 – 管勇毅
- 森田 – 忍成修吾
- 白鳥 – 森本のぶ
- 鬼頭 – 結城貴史
- 吉川 – 日向丈
ロクヨン事件関連人物[編集]
- 吉田 素子 – 後藤ユウミ
- 「喫茶あおい」店主 – 川瀬陽太
- 「フルーツパーラー四季」店員 – 林摩耶
- 「釣り宿一休」店員 – 川屋せっちん
- 梁の主人 – 奥瀬繁
- 解体業者 – 才木清英
- アベック捜査員(刑事部捜査一課) – 佐々木一平
- ブラシを受け取る刑事(刑事部捜査一課) – 松原慎太郎
- スーツケースを発見した刑事(刑事部捜査一課) – 贈人、日下部千太郎、伊藤毅
- 雨宮を押しとどめる刑事(所轄署刑事課) – 松本勝、崔哲浩、今村裕次郎
警察関係者[編集]
- 白田(警務部警務課長) – 中野剛
- 秘書課員 – 鈴木雄一郎、月川修、古川康、村松和輝、新野卓、平野鈴、原陽子、小野ゆたか、スギウチタカシ
- 角刈りの刑事(刑事部暴力団対策室) – 五刀剛
- 若造の刑事(刑事部捜査一課) – 久保勝史
- トイレの刑事(刑事部捜査一課) – 安藤広郎、村本明久、志賀龍美
- 若い刑事(所轄署刑事課) – 小澤雄志、成田瑛基
- 守りの刑事(刑事部暴力団対策室) – 石田佳央、芦原健介、檜尾健太、塩見大貴
- 目崎家の自宅班(刑事部捜査一課) – 佐野元哉、由川信幸、木田毅祐、小水たいが
- 邀撃班(刑事部捜査一課) – 岩田知幸、クラ、金子貴伸、齋賀正和、萩原宏樹、兼原良太郎、山神佳誉
- 警官(所轄署地域課) – 荒木秀行、澤山薫
- 作業服を着た警官(所轄署交通課) – 鈴木大介、志村朋春
その他の人物[編集]
- 銘川 亮次 – 大久保鷹
- 銘川の亡妻 – 勝倉けい子
- 月並マスター – 諏訪太朗
- 月並ママ – 山崎ハコ
- カラオケの男(月並の客) – 太田恭輔
- 部下の若い女(月並の客) – 清瀬やえこ
- 囃し立てる部下(月並の客) – 花戸祐介
- 別の警備員(幸田の同僚) – 吉岡睦雄
- 少年(歌澄の彼氏) – 金子大地
- 鑑識係員 – 山崎潤
- 遺体の少女 – 関碧
スタッフ(映画)[編集]
- 原作 – 横山秀夫『64(ロクヨン)』(文春文庫刊)
- 監督 – 瀬々敬久
- 脚本 – 久松真一、瀬々敬久
- 脚本協力 – 井土紀州
- 音楽 – 村松崇継
- 主題歌 – 小田和正「風は止んだ」(Little Tokyo / アリオラジャパン)[18]
- エグゼクティブプロデューサー – 平野隆
- 企画 – 越智貞夫
- プロデューサー – 木村理津、大原真人、渡邉敬介、浅野博貴、伊藤正昭
- 共同プロデューサー – 藤井和史、山田昌伸
- ラインプロデューサー – 武石宏登
- 撮影 – 斉藤幸一
- 美術 – 磯見俊裕
- 照明 – 豊見山明長
- 録音 – 高田伸也
- 編集 – 早野亮
- スクリプター – 江口由紀子
- 装飾 – 柳澤武
- スタイリスト – 纐纈春樹
- ヘアメイク – 那須野詞
- VFXスーパーバイザー – 立石勝
- サウンドエフェクト – 北田雅也
- 助監督 – 海野敦
- 制作担当 – 篠宮隆浩
- 助成 – 文化庁文化振興費補助金
- 配給 – 東宝
- 企画協力 – 文藝春秋
- 制作プロダクション – コブラピクチャーズ
今まで見たことが無い方も、
見たことがある方も
今一度楽しんでみてはいかがでしょうか。
いやぁ、映画って本当にいいもんですね~!